長崎大学医学部ゲストハウス
長崎大学医学部ゲストハウス
長崎県長崎市 ゲストハウス 2018年竣工
写真 中村絵
構造設計:坪井宏嗣構造設計事務所
設備設計:シード設計社 照明計画:LIGHT・PLAN
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2016年2月のプロポーザルにより選定されたプロジェクトである。
1857年に日本で初めての医学部が創設された長崎大学医学部が2017年で創立160周年となり、その記念事業として主に留学生・研究生が数ヶ月間滞在するためのゲストハウスを設計することとなった。
はじめはそこに滞在する留学生・研究生同士のコミニュケーションが図れるような比較的プライバシー性の高い施設をイメージしていたが、与えられた敷地が医学部キャンパスの正門に隣接しており、更に周囲にはホール・会館・図書館・歴史資料館等のパブリック性の高い施設が隣接していたため、そのような場所に特定の方々だけの施設とするのは似つかわしくない、というか勿体無いような気がした。
そこで、居住者の住まいだけでなく、キャンパスの学生、ひいては一般の方々でも利用できるようなパブリック性の高い場所も同時に持ちうるような施設とするのがこの場所には相応しいのではないか、と考えながら検討を進めていった。
上記のように平面を短冊状に分節し、図面左側エリアをゲストハウス部門(青色)、右側エリアをラウンジ部門(赤色)とし、セキュリティラインを2段階設けることで様々な規模のパブリック利用も可能な計画とした。
敷地に近接して記念会館・記念講堂・図書館・施設管理棟等があるため、会議利用やゼミ利用、会館・ホールでのイベントに関連したパネル展示やレセプションなど、ゲストハウスに留まらない公共性を持った利用を想定している。