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東彼杵町 カフェ・ランドリー・縫製場 2022年竣工

写真 八代哲弥

構造設計:円酒構造設計 照明計画:B&Lighting

ロゴ・サイン:DEJIMAGRAPH 施工:里山建築

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長崎県東彼杵町の国道34号線沿いに建つ建築。約16,000台/日の交通量があり、海側には長崎街道千綿宿が近接しており、江戸時代から続く交通要所のひとつと言える。そこにコインランドリー・縫製場・カフェ・多目的スペースを孕んだ、地域の新たな拠点となるような建築を依頼された。

 

周辺にはこの敷地を囲うように民家が立ち並んでいた。また敷地中腹にある車両進入口の位置変更は安全上難しい状況だったこともあり、駐車場を敷地の中心に据えた配置計画とした。中央を空白の場所にすることで周辺への圧迫感は無く、またイベントを行う際には住民から見れば借景としてその賑わいを愉しむことができる。そのような関係性をつくる中で残った場所、畑や倉庫が面する端っこの部分に建築を立ち上げた。


この建築は平面で見ると直角二等辺三角形である。残った敷地の端っこがちょうど三角形状だったことと、正方形を対角線上で切断し、その切断面を道路側に向けることで、限られた予算(ウッドショック等も影響し始めた頃である)の中で最小限の面積で効果的に広く間口を確保し、ここでの様々な活動を周囲に浸透させていきやすくしたいと考えた。その切断面には奥行き2.4mのテラスを設け、野菜販売やポップアップストアなど半屋外的な活動を行いやすくしている。そのまま屋内へと連続的に繋がり、ウェブ配信も出来るような多目的スペースが広がり、そこに他の小さなスペースを開くようにした。