湧水と土間床の家
湧水と土間床の家
長崎県島原市 住宅 2018年竣工
写真 中村絵
構造設計:木村洋介 設備設計協力:シード設計社
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敷地は我々の地元・活動拠点である長崎県島原市である。
島原市ではまちの至るところに湧水が噴出しており、どの湧水所も透き通った綺麗な水のため、泥付きの野菜を洗ったり、洗濯物を水洗いしたり、食器を濯いだりする光景が見られる。そしてそれが自然と地域住民のコミニュケーションの場として成立している箇所も現存している。
とはいえなかなか湧水に関わる設計に携わることはあまり無いが、今回のプロジェクトでは敷地内で毎分30Lもの湧水が自噴していた。
そして施主夫婦としても、「泥付きの野菜や捌く前の魚を近所からよくもらうので、気軽に洗ったり捌けるような場所がほしい」という昔ながらの地域の繋がりが残る島原ならではの要望があったため、湧水と上手に付き合いながら暮らせる住まいが相応しいのではないかと考え、計画を進めていった。